佐賀県造園協同組合
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樹木について

害虫の一覧と対処

害虫分類名(クリックすると害虫名に移動します。)
  アブラムシ      カイガラムシ  カミキリ  カレハ    グンバイ  
  シャチホコ  シラミ  ゾウムシ    ダニ  
  チョッキリ  ハチ
  ハマキ    ハムシ  マイマイ    ワタムシ  その他 

 分類   害虫名  発生時期 症状  対策 








オカボノアカ
アブラムシ
4~6月  新梢に群棲し、吸収加害のため枝枯れを起こすこともある。 バミドチオン,ESP等の浸透性の強い殺虫剤を散布して防除する。
オカボノクロ
アブラムシ
4~5月 葉の表面に多数の赤色で袋状の虫こぶを生じ、美観を損なう。 バミドチオン,ESP等の浸透性の強い殺虫剤を散布して防除する。
キョウチクトウ
アブラムシ
5~11月 アブラムシが群棲し、吸収加害のため枝の伸長や花つきが悪くなる。重大な影響はない。 さほど生育に悪影響は無いが美観を損ねた場合にはDDVPの散布による防除が有効。
クリオオ
アブラムシ
春~秋 アブラムシが群棲し、吸収加害のため枝の伸長が悪くなる。 冬期に黒色の大きな卵塊を発見しだいすりつぶす。多発時にはDDVPを散布する。
ケヤキブチ
アブラムシ
 4~9月に
4~5回発生
葉に群棲し、吸収加害のため黄色に変色し、早期落葉を起こす。すす病も併発し美観を損なう。 バミドチオン,ESP等の浸透性の強い殺虫剤を散布して防除する。
ササキコブ
アブラムシ
4月上旬 葉に袋状の虫こぶを生じ、葉の表面が異常に膨れる。内部には多数のアブラムシが寄生している。 実害としてはほとんど無いので美観を損なうようであれば摘除する。
スモモオマル
アブラムシ
春~初夏 新葉が次々と巻縮し、枝の伸長が悪くなり果実が落ちやすくなって花芽の形成が阻害される。 バミドチオン,ESP等の浸透性の強い殺虫剤を散布して防除する。
ツツジノ
アブラムシ
新芽の成長期から開花期にかけて 若い芽や蕾にアブラムシが群棲して吸収加害し、開花期間を短縮させる。 多発の場合DDVP等で薬剤防除を行う。
ハネナガオオ
アブラムシ
4~5月 かなりの寄生があっても被害としては放置しても差し支えない程度。 薬剤に弱く、ESP、DEP、DDVP等の散布が有効である。
マツカサ
アブラムシ
年間数十回も発生し、一年中樹上で生活する。 小枝などの基部に大型の黒いアブラムシが群棲し吸収加害する。 薬剤に弱いので一般有機りん酸系殺虫剤の散布で高い効果を得られる。
マツノオオ
アブラムシ
年間数十回も発生し、一年中樹上で生活する。  小枝などの基部に大型の黒いアブラムシが群棲し吸収加害する。 薬剤に弱いので一般有機りん酸系殺虫剤の散布で高い効果を得られる。
マツノホソ
アブラムシ
年間数十回も発生し、一年中樹上で生活する。   小枝などの基部に大型の黒いアブラムシが群棲し吸収加害する。  薬剤に弱いので一般有機りん酸系殺虫剤の散布で高い効果を得られる。
モミジニタイケ
アブラムシ
 4~5月 新葉、花房等に群棲し、吸収加害のため伸長が悪くなる。すす病も併発し美観を損なう。 DDVPは薬害のおそれがあるため使用しない。硫酸ニコチン等の植物性殺虫剤を使用する。
モモアカ
アブラムシ
3~5月 新葉の裏に群棲し、吸収加害のため葉は縮れて巻き込み奇形葉となる。 バミドチオン,ESP等の浸透性の強い殺虫剤を散布して防除する。
モモコフキ
アブラムシ
4~7月 新梢や葉裏に群棲し鳩首伺いする。ひどいときには落葉し、枝の伸長も悪くなる。 バミドチオン,ESP等の浸透性の強い殺虫剤を散布して防除する。
ヤノイス
アブラムシ
春~初夏 新葉に半球状で赤褐色の丸い虫こぶが多数作られ、なかにアブラムシが寄生している。 薬剤防除と平行して、被害葉を除去する。
アオフトメイガ 8~9月  枝先端の葉を綴って大きなかご状の巣を作る。大発生すると食害のため葉数が減り美観を損なう。 8月上旬頃からDEP、ダイアジノン等を散布すると有効。
アカイラガ 年2回6月と
9~10月に発生
葉を食害する。幼虫は触れるとすぐ脱落する。 被害葉を摘除する。薬剤防除ではDDVPやBT剤を散布する。
アカシマメイガ 5月 幼虫による食害。被害が大きいときは樹が丸坊主に近いほどになる。 DEP剤やアセフェート、カルタップ等による防除が有効。薬量を十分すぎるくらいに散布してよい。
イブキチビキバガ 特に7月  ごく小さな蛾で、被害にあうと葉の先端が赤くなって枯れ、目立って外観を損なう。 幼虫の食入を防止するために、成虫発生期を狙って1~2回MEP、DEP、MPP、アセフェート等を散布する。粉剤も有効。
イラガ 年2回7~8月と8~10月に発生 葉を食害する。人を刺すので注意する。 被害葉を摘除する。薬剤防除ではDDVPやBT剤を散布する。
クスノハモグリガ 年4回発生  葉肉内に潜入し、蛇行状の斑を作る。光化学スモッグ多発地に多い。 生育におよぼす影響は少ないため防除の必要性は低いが、防除する場合はDEP、バミドチオン等の散布が有効。
クヌギキ
ハモグリガ
4~5月と8月に発生 葉肉内に幼虫が潜入して食害する。 5~6月と8月にダイアジノンを2~3回散布する。
サンゴジュ
ニセスガ
4月上旬 新梢の先端に幼虫が食入して生長を止める。 発見しだい除去する。
シロマダラノ
メイガ
7~9月 花蕾が食害されるので落蕾したり奇形花になる。 被害箇所を摘除し、焼却または埋める。薬剤を使用する際はDDVPが有効。
スギドクガ 5~6月と8月の年二回成虫が現れる。 葉上に毛虫がいて食害する。大発生して被害が大きくなることもある。 葉上に幼虫が居たら、MEP、ダイアジノンを散布する。
セスジノメイガ 5~6月 葉が糸で綴られて中に幼虫が住んで食害する。時に大発生して全葉が食い尽くされることがある。 防除の必要はあまりないが、多発した場合はダイアジノンを用いて防除する。
チャドクガ 年2回発生。4月ごろ羽化する。 毛虫が群棲し葉肉を食う。毒毛を持ち、触れると長期かぶれるので注意する。 被害葉の摘除で防除できるが、毒を持つ為薬剤防除を行う。薬剤はDDVP等を散布する。
チャノホソガ 年6~7回発生 葉の先端部を巻き込んで中に住んで食害し、美観を損なう。 葉が巻かれてからでは遅いので早期にCVP、サリチオン等を散布する。
ツゲノメイガ 4~5月 枝の先端が糸で綴られて巣状になり中に幼虫が住んで葉や若枝を食う。時に大発生して全葉を食い尽くし枯死する。 薬剤に弱いので被害初期にMEP、DEP等を1~2回散布する。
テングイラガ 年2回発生。成虫は5月中旬に見られる。 葉上に小判型で背面の隆起した幼虫がいて食害する。体に触れると刺される。 DDVP、アセフェート等を散布する。
ドクガ  4月  群棲して葉を食害する。幼木では丸坊主にされることもある。毒があり刺されると長期間かゆみが出る。 幼虫の群棲を認めたら直ちに枝ごと切除して焼却または埋めて処分する。薬剤防除にはDDVP、ダイアジノン等を使用する。BT剤も有効。
トビマダラメイガ 年2~3回発生。5月頃の被害が最も大きい。 葉の表面に幼虫が住みは肉を食害し、その部分は枯れてしまう。 殺虫剤に弱いので幼虫を発見したらDDVP等を散布する。
ノコメトガリ
キリガ
3月上旬 新芽や花蕾が食害され、開花が著しく減少する。 結実に関係無い樹の場合ダイアジノン、DDVP等を散布する。その他の場合は薬害の影響があるので幼虫を見つけ次第捕殺する。
 ヒメクロイラガ  年1回5~6月に発生 葉裏に群棲し、葉を食害する。触れると激しい痛みを感じる。 被害葉を摘除する。薬剤防除ではDDVPやBT剤を散布する。
 ヒメシロモン
ドクガ
年2回6~7月と9~10月ごろ 葉上に幼虫がいて食害する。 多発する場合はMEP、イソキサチオン等を定期的に散布する。
 ブチヒゲヤナギ
ドクガ
8月 樹上にケムシが群棲し、葉を暴食してたちまち丸坊主にしてしまい大きな被害をうける。 多発した場合はダイアジノン等を散布して防除する。
ベニモナオリンガ 4~10月まで年3回発生 芽や蕾に穴をあけられ赤く枯れる。 7月上旬ごろから9月中旬ごろにかけて1週間おきにダイアジノン等の薬剤散布を行う。
マイマイガ 4月頃 大型のケムシが葉を暴食し、樹を衰弱させ枯死を早める。 卵塊は見つけ次第除去処分する。幼虫は薬剤に弱いのでDDVPを散布する。
マエアカ
スカシノメイガ
4~5月 若い葉を好んで食害する。 被害が大きくなることはまれなので緊急な防除の必要性はないが、幼木であれば、4月頃からダイアジノンを10日おきに2~3回散布する。
 マサキスガ 5~6月  幼虫が巣網を作り葉を食害する。 巣網を取り除きDDVPを散布する。
モモノゴ
マダラノメイガ
年2回5月頃と7~8月頃に発生する 針葉が糸で綴られ、中に幼虫が住んで葉を食害し、大きな被害が出る。 巣を作っているため薬剤が直接虫に触れにくいので食毒作用の強いDEP、イソキサチオン等が有効。
モリヤママドガ 6月  樹幹の髄部を食害しトンネルをあける。被害が大きいと全部の枝に穴があけられている。 成虫発生期に枝梢部MEP、アセフェート、イソキサチオン等を散布する。
モンシロドクガ 春から秋にかけて発生。成虫は5・7・8月に発生。  春期に新芽が食われて発芽しなくなることがある。 幼虫の群棲を認めたら直ちに葉ごと処分する。薬剤防除にはDDVP、ダイアジノン等を使用する。BT剤も有効。










イセリア
カイガラムシ
(ワタフキ
カイガラムシ)
年2~3回
発生
白く綿上の大型のカイガラムシが寄生し吸収加害のため樹勢は衰え排泄物につくすす病のため著しく美観を損なう。 MEP、イソキサチオン等を6,8,10月にそれぞれ1~2回散布する。
 ウメシロ
カイガラムシ
年3回発生。5・7・8月に幼虫発生。 枝に密に寄生し、著しく樹勢を弱め、枝枯れを生じる。 冬期に温暖な日を選んでマシン油乳剤を散布する。石灰硫黄合剤の散布も有効。
カシニセタマ
カイガラムシ
6月中~下旬に幼虫発生 枝幹に半球状のカイガラムシが寄生し、ひどい場合は枯死することもある。 幼虫発生期をねらってMEP、イソキサチオン等を散布する。冬期にマシン油乳剤を散布することも有効。
カメノコロウ
カイガラムシ
6~7月 枝や葉に多数寄生して吸収加害し、樹勢がわるくなりすす病を併発して美観を損なう。 6~7月頃に2~3回DMTP、アセフェート等を散布する。
サルスベリフクロ
カイガラムシ
年2回発生。6月と8月。 枝幹に米粒大の白い袋状の虫が密に寄生し、枝の発育を悪くさせる他、すす病を併発させる。 樹幹に付着する卵嚢をたわしなどで擦り落とし、マシン油乳剤を散布する。
 タケシロオ
カイガラムシ
6月 小枝に白色で綿状のカイガラムシが寄生しひどいすす病を併発する。 幼虫の羽化する6~8月にDMTPを散布するのが有効。
タケフクロ
カイガラムシ
4~5月 葉鞘部に白色で楕円形のカイガラムシが寄生しひどいすす病を併発する。 幼虫の羽化する6~8月にDMTPを散布するのが有効。
チャクロホシ
カイガラムシ
5月中旬
~下旬
枝に群棲し、養分を吸収する。寄生部分は変色し、伸長が悪くなる。 5月中旬~下旬にMEP、イソキサチオン等の散布する。
チャノマル
カイガラムシ
 年5~6月 枝幹に寄生し養分を吸収するので衰弱がはげしく枝枯れを生ずる。 少量の発生ならば捕殺で大丈夫だが、薬剤防除を行う場合はDMTP、イソキサチオンを散布する。
ツツジコナ
カイガラムシ
5~6月頃から発生し、7~8以降にすす病がひどくなる。 体から白い卵嚢をふき幼虫が孵化して葉裏に寄生する。排泄物にすす病が寄生して美観を損なう。 幼虫発生期の6月ごろをねらって薬剤防除する。MEP、DMTP、サリチオン等を用いる。
ツノロウ
カイガラムシ
幼虫が7月中旬に発生し、9~10月に成熟する。 枝や幹に白い蝋状のカイガラムシが寄生し、ひどい衰弱や枯死を引き起こす。 6~7月頃に2~3回DMTP、アセフェート等を散布する。
トビイロマル
カイガラムシ
5月、
7~8月、
8~9月頃、年2~3回発生する。
葉面に寄生する。変色し美観を損ねる上に落葉を早める。 発生時期を狙ってMEP、サリチオン等を散布する。
ナシシロナガ
カイガラムシ
5月に産卵、8月に成虫発生。 枝に密に寄生し、著しく樹勢を弱め、枝枯れを生じる。 5月下旬にDMTP、MEP等を散布する。冬期マシン油乳剤散布も効果的。
ヒメナガカキ
ガイガラムシ
年2回4~5月頃と7~8月頃に幼虫発生する。 細長いカイガラムシが寄生し吸収加害し、黄色く変色する。 幼虫発生期にMEP、DMTP、イソキサチオンを散布する。
ヒモワタ
カイガラムシ
5~6月 枝に白色のリング状の卵嚢が多数つく。 EMP、サリチオン等を散布する。捕殺も有効。
マキアカマル
カイガラムシ
6~8月に幼虫が孵化する。 寄生部は黄色く変色し、虎斑上になる。 幼虫が孵化する時期を中心にDMTP、MEP、イソキサチオン等を散布する。多発した場合は投機にマシン油を散布することも有効。
マサキナガ
カイガラムシ
5月と7月 枝葉に寄生し、吸収加害によって受精が著しく衰え、枝枯れを生じる。 幼虫発生期にダイアジノンや夏季用マシン油スプレー剤などを散布する。冬季にマシン油乳剤を散布することも有効。
マツコナ
カイガラムシ
6月中~下旬に幼虫孵化期 新梢に白い綿状のものが付き、付近に楕円形の白い虫がいる。ひどい時は葉が伸びずに変形する等著しく外観を損なう。 幼虫孵化期をねらって薬剤散布を実施する。DMTP乳・水和剤の効果が最も高いが、サリチオン、MEP、ダイアジノン等の効果も高い。
マツモグリ
カイガラムシ
だいたい年一回4月ごろから発生する。 葉の基部付近に白い綿状のものが付き、葉色も黄色くなり枯れるものも多い。 MEP、DMTP、サリチオン、ダイアジノン等
ミカンワタ
カイガラムシ
5~6月 枝や葉裏に群棲し、すす病を併発させる。 幼虫発生期の5~6月ごろをねらってダイアジノン等で薬剤防除する。
モミカキ
カイガラムシ
年2回発生。幼虫は4~6月に発生。 吸収加害のため寄生部が黄色く変色する。 幼虫発生期にDMTP乳・水和剤を散布するのが有効。
モミジワタ
カイガラムシ
 5月 樹幹に大型のカイガラムシが群棲し白い卵嚢をふきだす。 越冬時に樹幹のくぼみ等に群棲するものを発見しだい萩落とす。幼虫発生期には樹幹にMEP、サリチオンを散布するのも有効。
ルビーロウ
カイガラムシ
幼虫が7月中旬に発生し、9~10月に成熟する。 枝や幹に白い蝋状のカイガラムシが寄生し、ひどい衰弱や枯死を引き起こす。 6~7月頃に2~3回DMTP、アセフェート等を散布する。
 カ





 ゴマダラカミキリ 初夏~8月 樹皮下や材部にトンネルを作る。食入部は凹凸が多くなり樹皮が荒れる。 早朝樹をゆすって樹上の成虫を落下させて捕殺する
シロスジカミキリ 5~7月 樹幹に幼虫が食入試、トンネル状の食痕が見られる。被害樹は衰弱がひどく、枯死したり、風によって折損しやすい。 卵は見つけ次第金槌等で叩き潰す。幼虫は樹の排出孔を見つけて針金を差込み殺す。また、孔道内にDDVPを注入し泥などでふさぐ。成虫は見つけ次第捕殺する。
ベニカミキリ 4月 衰弱した竹の棹に幼虫が食入し材部を食い枯死させる。 成虫発生期に有機りん系殺虫剤(粉剤)の散布を行うのが有効。
マツノマダラ
カミキリ
5月中旬
~7月
新梢の樹皮をかじる。多発すると枝先が枯死する。マツノザイセンチュウを伝播するので防除の目的もそこを重視する。 枯損木は速やかに伐採して剥皮し、幼虫の発生をなくする。
リンゴカミキリ 4月中~下旬  枝幹の中に幼虫が食い入り、トンネルを作る。若木では枯死することもあり、枝枯れになりやすい。 虫糞の排出口から針金を差し込んで幼虫を殺すか、DDVP、ダイアジノン等を注入して殺す。枯死枝は見つけ次第焼却処分する。
ルリカミキリ 5~6月 枝から荒い繊維状の虫糞が排出され中に生息している。被害が大きいときは枝枯れや生育不良をおこす。 目に付く成虫は可能な限り捕殺するかMEPなどの粉剤を散布する。


オビカレハ 4~5月 枝に天幕状の巣が作られ、内部にケムシが群棲し、葉を食害する。被害が大きいときは樹は丸坊主にされる。 卵は見つけ次第除去する。幼虫は巣網を張るので見つけ次第枝ごと切除する。DDVPやBT剤の散布も有効。
クヌギカレハ 4~5月 葉上に大型の毛虫がいて食害する。毒があるので注意する。 若い幼虫のうちにDDVP等で薬害防除を行う。少量ならば捕殺も有効。
タケカレハ 5~6月 大型のケムシが葉を食害する。 多発することはないので幼虫を捕殺することで十分である。
マツカレハ 9月:幼虫発生
4月に見つけ易くなる
5・6月にケムシ発生
大型のケムシが葉を暴食し、樹を衰弱させ枯死を早める。 MEP、DEP、イソキサチオン、 ジフルベンズロン、クロルピリホスメチル、ダイアジノン等



クスグンバイムシ   葉裏に小さな虫が群棲し、吸収加害のため白い斑点がみられる。 薬剤に弱いので一般有機りん系殺虫剤による防除が有効。
ツツジグンバイムシ 年間4~5世代を繰り返す。3月頃から活動を始める。 小さな虫が葉裏に群棲し、吸収加害のため白い小斑点が無数に見られ、早期落葉する。 葉の白斑を認めたら直ちに薬害防除を行う。薬剤には弱いのでたいていの殺虫剤で高い効果が得られる。
ナシグンバイ 4月下旬 葉裏に群棲し吸収加害する。被害葉は白く変色し、早期落葉する。 8月頃にMEP、イソキサチオン等を散布する。薬害のおそれがあるのでDDVPは使用しない。BT剤も有効。
ヒメグンバイ 7~9月 小さな虫が葉裏に群棲し、吸収加害のため白い小斑点が無数に見られ、早期落葉する。 多発時にはDDVP、アセフェート等を散布する。




オオトビモン
シャチホコ
4月下旬 大型の幼虫が群棲し、葉を暴食するため樹は丸坊主にされてしまう。 幼虫は早めに枝ごと切取って処分すると効果が高い。多発時はDDVPを散布する。
モンクロ
シャチホコ
6~9月に発生。8月に最も多くなる。 樹上にケムシが群棲し、葉を暴食して樹を衰弱させる。 8月頃にMEP、イソキサチオン等を散布する。薬害のおそれがあるのでDDVPは使用しない。BT剤も有効。
 シ



カシトガリキ
ジラミ
2~4月  葉裏に寄生し、吸収加害する。多発した場合すす病を併発し、葉は裏面へ少し曲がる。 3月上旬から中旬にかけてにDDVPを散布する。さらに4月下旬に追加して散布すると効果が高い。
クストガリキ
ジラミ
4~5月上旬 葉面に火傷状の凸凹が生じ、変形して美観を損なう。 成虫の発生期を中心としてDDVP、ダイアジノン等を散布する。
ツツジコナジラミ 5月末~10月頃まで 葉裏に小さな半透明の虫が群棲し吸収加害する。排泄物にすす病が寄生して美観を損なう。 薬剤に弱いので一般的な殺虫剤で防除が可能。しかし卵は薬剤に強いので何度かに分けて防除する。
ツバキコナジラミ 年3回、5・7
・9月に発生。
葉裏に寄生する。衰弱することはないが、すす病を併発して美観を損なう。 薬剤に対して弱いが卵の状態では強いので成虫発生期にDMTPやアセフェート等を散布する。
トベラキジラミ 年2~3回
発生
新芽の先端の葉が巻かれ中に虫が住み、吸収加害のため生育が悪くなる。寄生部分居はすす病が発生し美観を損なう。 DDVP、ダイアジノン等の有機りん系殺虫剤を7日おきに2~3回散布する。
ミカンコナラ
ジラミ
年3回発生するが、8月頃の被害が最も大きい。 葉裏に半透明の虫がつき、吸収加害する。排泄物にすす病が発生し美観を損なう。 DMTP、アセフェート等を1~2回、葉裏に十分かける。



ウメチョッキ
ゾウムシ
4~5月 新梢の柔らかい部分に口吻で傷をつけ、中に卵を産みつけるため被害枝は枯死する。 成虫発生期にMEP粉剤を散布する。
カシアシナガ
ゾウムシ
年1回発生。成虫態で越冬、50~12月頃の間に羽化するが、8月ごろが最も多い。 枝の先端が肥大しなかに虫がいる。この部分は生長が止まる。 8月の多発時をねらってダイアジノンを散布する。虫こぶは発見しやすいので見つけ次第除去する。
ヒラズネヒゲホソ
ゾウムシ
4~5月 食害部は褐色に変わって成長を止め、著しく樹形を損なう。 MEP、EPN、マラソン等を散布する。薬剤には弱いので防除は困難ではない。
モモチョッキ
ゾウムシ
5~6月 果実の付いた枝が途中から噛み切られ衰弱する。 少量の栽培であれば樹をゆすって虫を落とし捕殺する。薬剤防除はMEP,DEPを2~3回散布する。
リンゴヒゲナガ
ゾウムシ
4~6月 葉上に群棲して食害する。特に若い葉を食害し、ひどい場合はほとんどの葉が食われてしまう。 成虫を発見したら直ちにMEP,NAC等の粉剤を散布する。


スギノハダニ 4月頃から被害が始まり、梅雨あけとともに急激に増加する。  葉色が全体的に赤っぽくなる。 EPN等が有効。発生初期から1~2回散布する。
タケスゴモリ
ハダニ
4~8月に発生。被害多発期は6~8月。 葉の表面に黄色い変色部がみられ、中に多数のダニがいる。被害葉は美観を損ない、早期に枯れる。 薬剤にあまり強くない。有機りん系殺虫剤の効果が高い。
チャノヒメハダニ 4月下旬ごろから被害が見られる。 葉が白っぽくなりやがて褐変して落葉を早める。被害株は花つきが悪くなる。 加害に気づいたらDDVP等で薬剤防除する。葉裏にも十分散布する事が重要。
チャノホコリダニ 梅雨明け後に被害が目立つ 若い葉が大きくならず、肉厚の奇形葉となる。 殺ダニ剤を月2回ほど定期散布する。
トドマツノハダニ 年間5回以上発生を繰り返すが、4月ごろから被害が出る。 葉色が変色し、なかなか回復しない。 葉色が変化するころにはかなりの被害になっているので早急な発見と対処が必要。殺ダニ剤を使用する。
マキサビダニ 被害は8月頃見られる。 葉が黄色に変色し、やがて褐色になる。高温、乾燥を好む。 葉が黄色く変色したらイソキサチオン、水和硫黄等を散布する。殺菌剤のジネブ剤やマンゼブ剤も効果的である。
ミカンハダニ 夏から秋にかけて群棲  葉裏に群棲し吸収加害する。被害が進めば全体が蒼白色に変わり、重度になると落葉し樹勢が衰える。 被害が大きくなる前に葉色の変化があれば早急に薬剤散布を行う。薬剤は殺ダニ剤を葉裏にもよくかかるように噴霧器でいきわたるように散布する。




クロケシツブ
チョッキリ
5~7月 若い蕾に口吻で傷をつけるので落蕾がひどく、開花しても奇形葉名になりやすい。 成虫は薬剤に弱いので加害時にはMEP、DEP等の粉剤を散布する。乳剤・水和剤も有効。


クリタマバチ 芽の伸長とともに食害が始まる。成虫は6月ごろ発生。 新芽が伸びずに球状に膨れ、赤く変色する。多発した場合芽が全滅し、枝枯れを起こす等被害が大きい。 薬剤防除がむずかしいので、春期発生する虫こぶを見つけ次第処分する。
サクラヒラタ
ハバチ
5~6月 枝先に白い袋状の巣を作り、中に幼虫が群棲して葉を食害する。 幼虫は巣網を張るので見つけ次第枝ごと切除する。DDVPやBT剤の散布も有効。
マツノミドリ
ハバチ
5~6月と7~8月の年二回幼虫が発生する。 芋虫状の幼虫で、大発生すると全葉が食害され、枝枯れや枯死になることもある。 薬剤に弱く、MEP、MPP、DDVPなどの一般有機りん系殺虫剤が有効。
モウソウタマ
コバチ
4~5月 小枝が紡錘形に膨れ、やがて枯死する。この部分に穴が開けられハチが羽化する。 被害は大きくならないが、枝枯れが目立つ場合は虫こぶを取り除く。毎年発生するようならば4~5月にMEP等の粉剤を散布するとよい。
モンクキバチ 4月下旬~5月上旬に幼虫発生。7月に成虫が発生。 梢先端が急にしおれ、枯れてしまう。 被害に気づいてからは被害枝の切除、焼却以外に防除方法は無い。
 ハ



クロネハイイロ
ハマキ
春から夏にかけて。被害は夏が最も大きい。 新梢の先端部の葉が糸で綴られ幼虫が中に住んで葉肉を食い変色し、美観を損なう。 MEP、MPP、ダイアジノン、アセフェート、イソキサチオン、カルタップ等を10日おきに2~3回散布する。
チャノコカクモン
ハマキ
4~10月まで年4~5回発生。 枝先の若い葉が糸で綴られて中に幼虫が住み食害する。 月2~3回、定期的にダイアジノン、イソキサチオン等の薬剤を散布する。
チャハマキ 年3~4回発生。4月ごろ孵化し、以後6~10月に発生するが、最も被害の大きいのは7~8月である。 被害部は葉が束上に綴られ赤く枯れる。外観を損なうばかりでなく芯部まで被害が行くと生長が止まる。 月2~3回、定期的にダイアジノン、イソキサチオン等の薬剤を散布する。
ヤナギサザナミ
ハマキ
4~5月 新梢の先端の葉が綴られ中に幼虫が住んで食害する。被害が大きいと美観をそこなう。 多発した場合は摘採して処分する。毎年多発する場合はMEP、イソキサチオン等を定期的に散布する。
 ハ



エノキハムシ  5~6月 葉上に群棲して食害し、大発生すると全葉を食い尽くす。 大きな樹が多いのでダイアジノンやDDVPのくん煙剤を利用する。
サンゴジュハムシ 4~5月  蛆虫状の幼虫が食害する。食い跡が目立ち美観を損なう。 日一日と被害が拡大するため発生初期にDDVPを樹全体に十分な量を散布する。薬剤に弱い。
ツツジコブハムシ  5~6月 枝や葉の上に虫がいて葉を食い穴を開ける。葉を食い尽くされると枝や幹もかじり、枯死を生じる。 幼虫をみつけ、捕殺または薬剤散布をする。薬剤には弱い。DDVPが有効。
ニレハムシ 4月下旬ごろ産卵 葉上に小さな虫が群棲して食い、被害部分は赤く変色し落葉も早まる。 大きな樹が多いのでダイアジノンやDDVPのくん煙剤を利用する。
ヤナギルリ
ハムシ
年5~6回、4~10月にかけて発生する。 葉に群棲し食害して白斑になる。多発した場合は樹が食い尽くされる。 多発の場合DDVP等で薬剤防除を行う。薬剤には弱いので1~2回の防除でほぼ完全に殺滅できる。



イ 
ウチジロマイマイ 5月と7~8月に被害がある。 幼虫が葉の先端のみを食害するため新芽の伸長が止まり、被害部分が変色する。 薬剤に弱い。DDVP、ダイアジノン等を散布すると効果が高い。枝が密生しているときは量を十分に散布すること。
カシワマイマイ 4~5月 葉上に大型の毛虫がいて食害する。毒があるので注意する。 若い幼虫のうちにDDVP等で薬害防除を行う。少量ならば捕殺も有効。



ヒイラギハマキ
ワタムシ
4~5月 枝にアブラムシが群棲し、吸収加害する。葉に寄生すると縮れて見栄えが悪い。 成木では実害は少ないので特に防除の必要性は無いが幼木の場合生育が悪くなるのでDDVPを用いると良い。




アオバハゴロモ 年1回発生する 枝幹に綿上の白いものが付き、美観を損なう。被害としては小さい。 放置しても問題ないが、薬剤防除する場合はダイアジノンを散布する。
アメリカ
シロヒトリ
6~8月 枝先に白い袋状の巣を作り、中に幼虫が群棲して葉を食害する。被害が大きいと樹が丸坊主にされる。 幼虫は巣網を張るので見つけ次第枝ごと切除する。DDVPやBT剤の散布も有効。
ウスバツバメ 4月 樹上で葉を食害し、樹が丸坊主になるなど被害は大きい。 幼虫はBT剤による薬剤防除を行う。DDVPは薬害が大きいので使用しない。
ウメスカシクロバ 4月  萌芽時に芽を食って枯死させ、後に葉に移って食害する。 幼虫が食害する時期を狙ってDDVP等を散布する。
オオスカシバ 年2回発生。成虫は5~6月と8~9月に見られる  樹上に芋虫がいて葉を食い、被害が大きいときは丸坊主になり枯死する。 DDVPの散布が有効。
クスサン   葉を食害し、大発生すると樹全体の葉を食い尽くすこともある。 幹に産み付けられた卵塊は見つけ次第除去。幼虫は葉ごと切り取って処分。
クワゴマダラ
ヒトリ
年1回5月頃幼虫発生。 樹上に白い糸で巣を作り、中に幼虫が住んで食害する。 幼虫は巣網を張るので見つけ次第枝ごと切除する。DDVPやBT剤の散布も有効。
コスカシバ 6~9月 幼虫が食害のため幹にトンネルをあける。被害樹は樹勢が衰え枯死を早める。 発見したら幼虫を捕殺する。成虫発生期の前に樹幹塗布剤を塗って成虫の産卵と幼虫の食入を防止する。
 ゴマフボクトウ 年1回発生。幼虫態で越冬、8月ごろ羽化する。 枝幹に赤色の幼虫が食い入って空洞が出来る。加害樹は衰弱し、ひどいときは枯死する 発見したら排出孔からDDVP、ダイアジノン等を注入することで幹内の幼虫を殺すことが出来る。枯死株は早急に焼却処分する。成虫の発生する8~9月にEPN等を散布し、小枝からの食入幼虫を防除する。
サクラケンモン 8~10月  多発することは余りないが幼木では葉を食い尽くされる事がある。 DDVPやBT剤の散布が有効。
タケノホソクロバ 年2回5~6月と7~8月ごろ 葉裏にケムシが群棲し、のちに全葉が白化し食い尽くされて丸坊主になる。ケムシに触れると激しいかゆみがおこる。 葉の白化を発見したらDDVP、ダイアジノンを散布する。
ニレチュウレンジ 5~6月 葉上に芋虫が群棲し、暴食するため樹が丸坊主になる。 被害が広がらないうちに早めに薬剤防除する。薬剤に弱く、たいていの有機りん系殺虫剤が有効。DDVP、ダイアジノン等がよい。
ヒメクロ
オトシブミ
4~8月に発生。被害多発期は5~6月。  葉に虫が飛来して円形状に葉を巻き、脱落させる。被害が大きいと丸坊主になる。 発生時にMEP、ダイアジノン等を散布する。
マエキオ
エダシャク
被害は6月と9月頃見られる。  葉を食害する。数が多くなることは無いが、まれに多数発生し、新梢を全部食べてしまうこともある。 被害が大きいものにはならないので特に薬剤による防除は必要ではない場合が多いが、必要な場合にはDDVPが有効。
マツツマ
アカシンムシ
暖地:2~3月
寒地:4~5月
新梢の先端が枯れて赤くなり、被害が大きいと、新芽が次々と枯れ、新枝が立たなくなる。 被害枝は変色して目立つので早急に切り取って焼却処分し、密度を減らすようにする。
マツノザイ
センチュウ
カミキリムシの蛹化時、集団して虫体に寄生する。5~7月。   寄生した樹は急激に枯死する。 被害樹は徹底的に伐採処理する。
マメコガネ 4月に幼虫発生。5~7月に成虫発生。  成虫が群がって葉を食害して網目状の食痕を残す。 成虫を捕殺する。薬剤散布の効果が出にくい。
ミノウスバ 4~5月 葉上に群棲し暴食、丸坊主にしてしまう。 少量ならば捕殺で十分だが、多発するようならばDDVP等を散布して防除するのが有効。
ヤノナミガタチビ
タマムシ
5月 幼虫が葉肉内に潜って食害し、変色させて落葉を早める。 大きな樹が多いのでダイアジノンやDDVPのくん煙剤を利用する。
ヤママユ 4~5月  葉上に大型の毛虫がいて食害する。毒があるので注意する。 若い幼虫のうちにDDVP等で薬害防除を行う。少量ならば捕殺も有効。
ユウマダラ
エダシャク
4~5月 枝葉上に群棲して葉を暴食し、丸坊主にしてしまう。 少量ならば捕殺で十分だが、多発するようならばDDVP等を散布して防除するのが有効。
ルリチュウレンジ 5~9月にかけて年3回発生。7、8月の被害が最も大きい。 樹上に芋虫がいて葉を暴食し、被害が大きいときは丸坊主になる。 幼虫が群棲しそうならば早急にDDVP等の薬剤防除が必要。



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